10月1日は「眼鏡の日」ということをご存知でしたか?1は眼鏡のつる、0は目に見えることから名づけられました。実際に書いてみると・・(一00一)←本当ですね。もとは眼鏡産業の振興のために発案されたそうですが、日本の国民の大半は眼鏡やコンタクトの力を借りて生活しているのですから、眼鏡の日が休日になっても良いくらいですね。今日では視力矯正の他、イメージ的な部分も大きく「顔の一部」とか「ファッションの一環」としても注目されている眼鏡。今日に至るまでの眼鏡の変遷や豆知識をご紹介します。
眼鏡がこの世に生まれる前も、人々は近視や老眼になっていたはずです。眼鏡はいつどこで、誰が発明したのかははっきりとわかっていません。しかしレンズの原型は紀元前3世紀には存在しており、素材は水晶だったといいます。当時は見るためではなく、太陽の光を集めて火をおこすための道具として用いられていました。実際人々が眼鏡をかけ始めたのは、13世紀のイタリアが最初だったようです。また、15世紀にはいると印刷の技術が発達したのと同時に、手書きだった本が大量生産されはじめます。これにより眼鏡は急速に需要が増していったのです。600年余りの間に形も材料も変遷を遂げ、現在の形状に至ったと考えられています。
眼鏡が日本に初お目見えしたのは1549年、キリスト教を広めた宣教師、フランシスコ・ザビエルがかけていたと言われています。当時の人々には「異国人には目が4つある!」と騒がれたようです。また、現存する最古の眼鏡は久能山東照宮の徳川家康のものだといわれています。当時の眼鏡は庶民には手の届かない高級品でした。それに現代と比べ近視の人口はごくわずかしかおらず、それほど必要ではなかったことと、だれしも避けられない老眼が生じる年齢にまで生きている人も少なかったといいます。平均寿命も17世紀はじめでせいぜい30歳だったといいますので、時代の違いは明らかです。今や人生80年、老眼になってからもその先が長いと思えば、やはり眼鏡を必要としない人生は考えられないと言っても過言ではないかもしれません。
「財布・携帯・眼鏡」は現代人の三種の神器ですね。そんな生活必需品となった眼鏡には、今さらなる期待が寄せられています。外観を大きく変える眼鏡だけに、そのファッション性を追求する動きが若い世代を中心に見られます。たしかに「眼鏡は顔の一部」というように、眼鏡ひとつでその人の印象は良くも悪くもがらりと変わります。そのため女性はコンタクトの使用率が高かったのですが、ここ最近は眼鏡を用いたファッションが取り上げられ、男性も女性も好んで眼鏡を使用するようになりました。「眼鏡=垢抜けない」というイメージはもう過去のものです。眼鏡の質もどんどん良くなり、軽くて丈夫な眼鏡、形状記憶眼鏡、スポーツ選手などが使用している、激しい動きにも耐えるオーダーメイドの眼鏡も出てきました。眼鏡の進化は止みません。
ただ、ファッション性を重視して簡単な気持ちで眼鏡をかけていると、「視力の矯正」という眼鏡本来の目的が見落とされ、思わぬ弊害が起こる恐れもあるのです。特に現代人は目に負担をかけてしまいがちな生活を、半ば必然的に送っています。眼精疲労やドライアイ、VDTなども心配です。またそれらの症状としても現れますが、現在「頭痛」に悩まされる人はとても多いということをご存知でしょうか。頭痛は眼科へ、と言われるほど目と眼鏡と頭痛の関係は深いといわれます。度数の合っていない眼鏡は「緊張型頭痛」を起こしやすく、強度の肩こりや吐き気を催すこともあり大体夕方になると悪化します。眼鏡が必要で使用する以上は、正しい検査と処方に基づいた自分にあったものを選ぶことが大切です。
眼鏡の日や目の愛護旬間といったせっかくの機会に、目の健康について考えてみるのも悪くありませんね。近視・老視で眼鏡が必要ならば、仲良く一生付き合っていきましょう。眼鏡を鼻の上に乗っかった「友達」として大切にしていきたいものです。
コンタクトレンズの原理を考え出したのは、あのレオナルド・ダ・ヴィンチであるといわています。
彼が行った、半球状のガラスの器に水を入れその水の中に顔をつけるという実験が、後のコンタクトレンズを作る起源となったのです。
実際に作られたのはそれから380年後の1887年、スイスの眼科医であるフィックというドクターが、自分の眼にガラスのコンタクトレンズをはめる実験をしたそうです。
このときの実験の「Eine kontactbrille」というテーマが現在のコンタクトという名前の由来となりました。
しかし、やはりガラスは痛かったのでしょう・・・二時間が限度だったそうです。
1940年にはプラスチックのレンズに材質を変え今のハードコンタクトレンズと同じ原理の商品が開発されますが、この時点では強角膜レンズ(角膜より大きい、眼球前面を覆うレンズ)で、酸素欠乏による角膜の障害が問題となり普及にはいたりません。
その後の研究によって水分を含んだソフトコンタクトレンズの発明が飛躍的に使用者を増やしたきっかけになったといわれています。
日本におけるコンタクトレンズの研究は、欧米から少し遅れて1940年代の後半にはじまり、1951年に実用化されました。最初はハードが、それから20年あまり経った1972年にはソフトが市販されました。
その後も改正や改良がなされ、1991年には使い捨てタイプが日本でも認可されます。
このことがコンタクトレンズの利用者数を爆発的に増やしたきっかけとなったのです。
そして現在、日本でのコンタクトレンズの総使用者数はおよそ1500万人ともいわれていて、約9人に1人はコンタクトを使っているという計算になります。コンタクトレンズがこれほどまでに普及した原因と支持される理由を知るべく、コンタクトレンズのメリット・デメリットについてまとめてみました。
一番大きなポイントは、装着による外観の変化がないことでしょう。
特に女性の一番の支持理由はこの点にあるといわれます。
度の強い眼鏡はレンズが厚く、フレームが制限されたり目が小さく見えたりしてしまいます。
その点コンタクトレンズなら装着していることもわからず、TPOを構わず使用できるのは大きな利点です。
機能面では、特に眼鏡と比較した場合に、周辺収差(レンズ中央から入る光と端から入る光の焦点のずれ)が少ないのも特徴です。
また眼鏡ではフレームの位置関係で視野が約120度であるのに対し、コンタクトレンズでは裸眼とほぼ同じ約200度とその差は明らかです。
そして乱視が強い場合には、眼鏡で矯正が不十分だとしても、コンタクトレンズでのある程度の矯正は可能です。そのほか、軽量で動きやすい点、装着中にくもらない点などもメリットとして挙げられます。
経験のある人も多いかと思われますが、初めてコンタクトレンズを装着するには練習が必要です。
また、初期段階での装着の異物感や痛みなど、慣れるまでには個人差があり、場合によってはコンタクトレンズが合わない体質の方もいます。アレルギーや何らかの眼疾患では装着が不可能です。
そして取り扱いには細心の注意を払わなければ、時に重大な障害・特に角膜の損傷を起こす恐れもあります。
また、一日の中でも長時間の装用は向きません。
さらに長年の装用により角膜の内皮細胞が減少して、視力低下を起こすという報告もあります。
そのためコンタクトレンズのみの使用は薦められず、眼鏡との併用を基本とします。
他にもごみが入ると痛い、手入れが面倒、コストがかかる、定期的な検査が必須であるなどが挙げられます。
コンタクトレンズは主に3種類あります。
「ハードレンズ」は重篤な眼障害の発生が少なく、レンズの寿命も長いし眼球への酸素供給量が多いのが特徴です。しかし装用感が悪く慣れるまでに時間がかかるのと、紛失の可能性が問題点として挙がります。
「ソフトレンズ」は装用感のよさが一番のポイントで、紛失の心配はあまりなく、レンズがずれにくくスポーツにも向いているといえます。
心配なのはやはり目への負担です。
装用感のよさが災いして重篤な眼疾患の発症が気づかれにくい点や、眼球への酸素供給がハードのそれと比較すると少ないため、酸素欠乏による目の障害を引き起こしやすい点が短所といえます。
「使い捨てレンズ」の場合は、ソフトレンズのデメリットをいくぶん軽減しており、コストが高くレンズ度数が限定されるといった点を除けば、簡単なケア、清潔さ、合併症の頻度が少ないなど、まさに現代人の生活にマッチしたレンズであり、多く支持される理由も頷けます。
「必要は発明の母」という言葉通り、人々のニーズが商品を高度に改善させ、それによってまた生活が便利になるものです。ただコンタクトレンズの場合、目への負担は積み重なっていくため日常でのケアは欠かせません。目を大事にする食生活、十分な睡眠、衛生面など、自己管理が必要という便利さの対価はきちんと払って、上手に付き合いましょう。
目薬の効く仕組みは、直接目にさすことにより、主に虹彩・毛様体・結膜・角膜にその薬効をもたらします。
現代に多い眼精疲労やドライアイ、VDT症候群なども目薬によっていくぶんの症状改善が望めます。
目が疲れた、目がかすむ、
そう言って目を閉じ、眉間の皺を指先でつまむような仕草をしている人も多いのではないでしょうか?
仕事や勉強はもちろん、そうでない日常のありとあらゆる場面でも、目を酷使することが多い現代です。また、紫外線は肌だけでなく目にも炎症を起こすことがあり、「日焼け」した後の目の疲れも大きな問題です。
このように疲れた目に何かしら簡単なケアを、と思うのも当然の心理です。
そんな時いつでもどこでも使える目薬は重宝します。今は薬局に行くと多種多様な目薬が存在します。
それらを大きく分けると、
①疲れ目・かすみ目用
②目の充血用
③目の抗菌用
④ドライアイ・コンタクトレンズ用
の4つです。
たくさんあると迷いますが、処方箋もなしに簡単に手に入る目薬は、安全性は高いものの効果は薄くなっています。気になった症状が改善あるいは緩和されることを目的として使用する分には、なんら問題はないといえるでしょう。
今日の目薬があまり刺激を感じないのは、基本的に涙と同じPhと浸透圧に調整されているからです。
もとより爽快感を得るための清涼感タイプの目薬もありますが、刺激の成分であるメントールが配合されていると、使用するたびに大切な涙を流してしまい、目には余りよくありません。
かえってドライアイになることも有り得ますのでご注意を。また、点眼薬依存症という言葉があり、点眼薬を一日に何回もささなければ気がすまないという「くせ」が付いてしまうことです。
これもかえって目を悪くします。使うとしたら防腐剤の入っていない、一回使い切りタイプがベストです。
コストは多少かかりますが、目の健康には代えられません。
安全で効果的な目薬を選んだら、効果的な使い方をしましょう。以下は基本的な正しい使い方です。
・点眼薬の指示に従う(用法・用量を守りましょう)
・自己診断で使用しない(眼病には目薬を禁忌とするものもあります)
・成分表示に注意(防腐剤なしが望ましい)
・点眼以外の薬に注意(点耳・点鼻、あるいは水虫薬などの似容器での誤投薬に注意)
・使いまわさない
・正しく保存(開封したら1ヶ月前後で破棄、冷暗所表示は冷蔵庫へ)
・複数の目薬は感覚を空けて点眼(5分以上、目が乾くまで待ちます)
基本中の基本ですが、使用前には手洗いをお忘れなく。また点眼により過敏症状が出る場合は、目だけに限らず全身の症状が出る可能性があります。何らかの異常がみられたら眼科医へ相談しましょう。
多様な目薬が販売される中、最近良く見かけるのは黄色の目薬です。
透き通ったブルーやピンク系のものもありますが、黄色の目薬は昔に比べて増えてきた印象があります。
この色の正体は「活性型ビタミン2」と呼ばれるものです。ビタミン2はよく肌荒れや口内炎に効果があるとして、サプリメントや栄養補助食品に含まれていますが、目への効能は主に疲労回復といわれます。すでに「活性型」で配合されているのは、体内で活性型へ変換される手間が省かれ、即効性が期待できるということです。パソコンワークの対策で需要が高まってきている証拠です。
その昔、日本では眼病が大流行して失明や死亡する人も出たほどです。
そんな歴史から目薬が誕生し、発展してきたという時代背景も存在します。明治時代にアメリカのヘボン医師が岸田吟香に目薬の製法を伝授し、日本にも目薬が誕生します。そしてこれが後の目薬の製薬会社となった話は有名です。
また、医療施設や設備の整っていない発展途上国の人々の中には、「目のハーブ」と呼ばれる天然の植物から液を抽出して点眼し、眼病に役立てる場合があるという話も聞きます。
実際に症状が改善するというのですから、さしずめ天然の防腐剤無添加目薬といったところでしょうか。
生活の知恵とはまさにこのことですね。