TOPページ > トレーニングで視力回復 > 平行方・交差方トレーニング
私たち三次元の世の中で暮らしています。
三次元とは「たて・横・高さ」の座標によって表される広がりを意味し、私たちの目は、ものを見るときもおのずと立体的にとらえる様にできています。
これは左右の視差により結ばれた網膜上の像が、脳の働きによって立体として感知されるために起こる現象です。多くの動物においては映像が白黒であったり、動くものしか見えなかったりするといいますので、世の中をあるがままに見るという点で、総合的に見て人間の目の能力は高いといえます。
例えば平面図においてものが浮き上がって見えたり、奥行きがあるように見えたりするのは、だまし絵などでよく知られる目の錯覚・錯視などといわれます。平面、つまり二次元の中に存在しないはずのもうひとつの座標を、私たちは経験や習慣から脳で認識しており、みえないものを見ようとするのです。これを「立体視」といいます。視力回復トレーニングには、立体視することにより普段使われていない目の能力を機能させ、視力の回復を図るものがあります。これは人間の筋力と同じで、使わない筋肉は細り衰えますが、鍛えれば筋力アップが図れるのと同じ仕組みです。ここで紹介するのはこのうちの「平行法」と「交差法」です。実際のトレーニングには立体視専用の画像というのがあり、少し前に流行った「マジカル・アイ」という本などの原理と同じものです。これは焦点を変えることにより、遠くや近くを見ることと同じように目の筋肉に働きかけ、遠方凝視のトレーニングと同じ効果を得ることができるものです。
平行法は、右目は右側の画像を見て、左目は左側の画像を見るという方法で、それぞれの目で別の画像を見るという方法です。普段の目の使い方とは違い、訓練しなければ画像は見えてきません。ポイントは、見ようとする対象物よりも先で焦点が合うように、遠くを眺める感じで見ることです。左右の目は一点を凝視しないため、交差することなく対象物の上を通過します。肩の力を抜いて、リラックスして遠くを眺めてみましょう。慣れるまでは右目と左目の間を手のひらで隔てて、視線が交差しないようにすると徐々に見えてきます。
交差法とは、画像より手前で焦点が合うように、意図的に中央に目を寄せて見る方法です。傍から見ると何をやっているのだろうと不思議がられますが、はじめのうちは顔の前に人差し指を立てて指先を見つめると、指先に焦点が合うため対象物の上では左右逆の見え方をしているわけです。これもはじめのうちは難しいですが、慣れれば指なしでもできるようになります。立体視専用画像がなくても、例えば左右に色の違う物を置いて右、左を意識すると同じように目が働いているのがわかります。平行法と交差法を交互に行うとより効果が現れやすくなります。
なれないうちは目が痛くなったり、疲れたり、頭がクラクラすることもありますので、症状に注意しながら実践してください。無理せず一日3分から5分、長くても10分くらいのトレーニングで、毎日続けることが何より大切です。劇的な視力の回復は期待できませんが、続けるうちに徐々に、実感として視界が晴れ渡るような爽快感や疲労の回復が現れてきます。必要なのは少しの時間と、やってみようかな、という気持ちだけです。